視利研(視覚文化利的協力研究会)

視覚文化コンテンツと企業・団体のコラボについて研究する任意団体です。

鶉野飛行場跡地

加西 アルキメデスの大戦&怪鳥の島展 後編(2日目講演)


映画「アルキメデスの大戦」&怪鳥の島展 2日目

2日目スケジュール
10:00 アルキメデスの大戦ロケ地秘話 筑波海軍航空隊記念館 講師:金澤館長
10:30 ソロモンに残る戦跡の保存 現地との試み 講師:坂井田氏
11:30 対談 坂井田氏×山本長官機ジオラマ製作者芦田氏
13:00 モデラーズトーク 講師:青柳氏


会場に行く前に姫路名物のアーモンドトーストを食べに

DSC_2979

DSC_2981


【アルキメデスの大戦 ロケ地秘話】
アルキメデスの大戦ロケ地となった筑波海軍航空隊記念館 金澤館長による講演。

元々は館長をするつもりは無かったが、色々あって取り壊しが予定される筑波海軍航空隊司令部を
保全することに。
「永遠のゼロ」ロケ地化を皮切りに様々な映像作品を受け入れ取り壊しを防ぐ。
そんな風変りな館長の仕事とロケ地話に花が咲く。
この日は紫電改公開日でもあったため一般の方の参加が特に多かった。
DSC_2983

DSC_2991
来場者数は50人を超え100人程に


館長のお仕事の紹介
零戦が墜落した池の発掘調査
DSC_2987

DSC_2986
零戦残骸に加え人骨が発見され、その調査にも骨を折ったとのこと。

最後に筑波海軍航空隊記念館の今後の目標について講演
史跡の保全取組とそのためのクラウドファンディングについて紹介。
DSC_2999

司令部施設の修復と地下壕施設の講演整備に使うクラウドファンディングの詳細はこちら。
https://readyfor.jp/projects/tsukubakaigun


講演終了後ひょっこり現れるガルパン要素
DSC_3000




【ソロモンに残る戦跡の保存】
初日に引き続き坂井田先生による怪鳥の島、山本長官機についての講演が行われる。
この日は初日と違って坂井田氏を知らない一般の方が多く参加される。

前日の倍以上の一般客が入る会場
DSC_3002


DSC_3006
ひるまずいつも通りの先生

DSC_3010
椅子も足らず立ち見が多い


DSC_3008
人が入りすぎて真冬なのにクーラーを動かす図

【坂井田氏×山本長官機ジオラマ製作者芦田氏対談】
坂井田氏の調査に影響を受けたモデラー芦田氏が作った一式陸攻ジオラマについての対談
実際に坂井田氏が撮影した写真とジオラマを比較しながら一式陸攻の構造について解説

DSC_3019


特に熱が入ったお話が〇ンコネタ
三菱驚異の科学力で臭気と一緒に機外にウ〇コを追い出す機構について熱弁を振るう坂井田氏
結局臭かったという落ちで紳士淑女も爆笑
ウン〇は老若男女みんな好きやなぁ( ^ω^)・・・
DSC_3018




講演終了後、サインと質問責めに囲まれる坂井田先生
DSC_3023



【創造飛馳】
この日、飛行場跡地に残る巨大防空壕跡にて芸術展示が行われているとのことで見学に、、、
DSC_3024

DSC_3026

DSC_3032

DSC_3039

加西市の航空基地だった歴史に触れ、音楽と踊りでそれを表現する展示。


展示を見終わった頃には講演会も終わり筑波組も帰る時間
皆でお見送りして終了
2日間お疲れ様でした(´・ω・`)
DSC_3060

加西 アルキメデスの大戦&怪鳥の島展 中編(初日講演)

加西 アルキメデスの大戦&怪鳥の島展 中編(初日講演)

【こがしゅうと先生】
講演前にこがしゅうと先生が来られる
翌日行われる関西でのイベント前に無理して来ていただいた様子
ありがたやー
(前日Twitterで問い合わせあった時はかなりびびった)

サインねだりつつお話伺うと練習機白菊がとてもお好きとのこと。
今調べてる高知海軍航空隊が主に運用していたのが白菊だったのでそのお話で盛り上がる。
後で地元自治体が作った戦史資料本をお送りすることにしよう、そうしよう。

坂井田先生の怪鳥の島展示の解説に聞き入られていました。

EOh1iYKUUAATEvI

そんなこがしゅうと先生の新刊「まけた側の良兵器集Ⅳ」
絶賛発売中やぞ!
https://www.amazon.co.jp/まけた側の良兵器集IV-こがしゅうと/dp/4802208006/ref=cm_cr_arp_d_product_top?ie=UTF8



【アルキメデスの大戦モデラー講演】
アルキメデスの大戦、大和CGの元ネタとされる大和模型の製作者
筑波海軍航空隊顧問の青柳智宏氏による大和講演
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15656942855735

この模型を作ろうとしたきっかけ
ディ〇ゴスティー〇の大和を作る的なあれが気になる青柳氏
でも届く部品が毎回バラバラで統一感が無いことに不満があり自分で作ることに。

気になったのは毎回視聴者がドン引きする菊の御門制作秘話
純金製にこだわって結婚指輪溶かしたエピソードが「純金チェーン(アクセサリー?)」
とマイルドになっていた。
意外と女性客が多かったので空気読んだのか?( ゚д゚)

DSC_2919


一番インパクトに残ったお話
作る時の再現性に拘り、有名な大和左舷後方写真を高精度拡大して目を皿にして確認
市販品では表現されていない空間を見つけて再現
青柳氏60歳を超えてらっしゃるんだけどデジタル機器に強い
後輩教育の教材にアルペジオや艦これ使ったり柔軟さが半端ない方なんだよね(゜-゜)

DSC_2922

聞いてた奥様方が終わった後話してた乾燥
「なんか凄い気合が伝わったけどあたしたちにはありがたすぎるね(´・ω・`)」
まぁそうなるかぁ、、、
対して連れられてきたキッズ達は大興奮で写真撮ってたんだけどねー





【怪鳥の島】
坂井田洋治による南洋に残る一式陸攻山本長官機についての講演
 坂井田氏プロフィール
  中攻の会所属の一式陸攻研究家
  コスプレイヤー(日本化粧品検定、コンシェルジュ資格取得)
  うーん、、、ネタに尽きないので他は本人に聞いてください( ゚д゚)


講演始まる。
はるばる茨城から来た先生のお話に興味深々な現地爺様ズ

坂井田先生「Twitterやってるんですがフォローしてくれてる方いますか?」
会場3分の1が手を挙げる
「よかった、、、引かれない」
爺様ズ「・・・?」
DSC_2936


ハイドーン!
DSC_2941
拍手と歓声、そしてビックリする爺様ズ


坂井田先生「ちゃうんやって、、、実際に演じてみることで分かる事もあるんやって」
丁寧な説明とパネルで巧妙に誤魔化す先生
DSC_2940

怒涛の雑誌誌面掲載話、今を輝く某映画監督からもコスプレ期待されちゃってる
お話で一気に畳みかける
DSC_2943


  爺様ズの反応↓
DfLKlDYUwAIv3xb


攪乱したところですかさず爺様ズ憧れ山本長官の目次で寝技に持ち込む先生
DSC_2939
爺様ズ(おー・・・)陥落


そして始まる謎の解説「飛行機の見つけ方」
(そこらに飛行機なんて落ちてないやろ、、、)と突っ込みいれつつ聞き入る
要は戦跡の簡単な見つけ方だった。


(1)写真を使った捜索方法
①まずは戦中の米軍偵察写真を持ってきます。
DSC_2945

②イラストレーターで道路や滑走路等を強調
DSC_2946

③現在のグーグルマップと重ねます
すると当時の誘導路と現在の道路が重なり合う事がわかり
航空機の駐機場所が分かるとのこと。
DSC_2947

④スマホのGPS連動の地図アプリ?に画像を落とし込む
(これめっちゃ難しくないっすか?(;'∀'))
DSC_2948

⑤現地の道路をウロウロ、、、
 先生「ほら飛行機見つかった。ね、簡単でしょ?」
 ( ^ω^)・・・


(2)現地の人とお友達になる
先生「肩叩いてヘイブラザーでオッケーオッケー」
後は(1)で作った地図をもとに現地語の地図作って見せれば情報が集まる
そして見つけた司令部地下施設&発電機(ミニトウキョウ)
DSC_2949


(3)海上からの調査
一式陸攻(2番機宇垣機)海岸から100m程の海中に眠るとされる一式陸攻捜索
ブラザーなオーストラリア人船長(海賊とか紹介されてたけど冗談だよね?(;'∀'))
にお願いして周辺海域で調査
初回は残念見つからず
DSC_2950

坂井田氏が帰った後も船長お友達と捜索を継続してくれる。
追加メンバー元オーストラリア海軍の爺様
この写真だけで面白爺様感が伝わる
DSC_2951

そして見つかる一式陸攻。うん真似できない。


(4)空中からヘリで探す
現地でパイロットがたむろするバー?があるらしい
そこに乗り込んで日本軍機の残骸が無いか聞き込み調査
そこまでヘリを飛ばしてもらう。
スターウォー〇でハンソ〇雇う感じらしい

DSC_2952
ほーら野原でみつかったー
( ^ω^)・・・マネデキルカ



山本長官の死についての謎に迫る講演
捜索隊の「土地が南過ぎてコンパスの針が張り付いてツカエナイワー」
当時のコンパス持ってって確認「嘘やんけ・・・」
DSC_2957
謎が多い・・・

未来に向けて、ココポ村プロジェクト
山本長官機が残るココポ村は70年前より長官機を守っていた
(他の島々の航空機は販売目的で無理に動かされて破損するといった問題がある)
これは歴史的価値があることであり、外部へのPRするべき。
保全について外部から資金援助するのではなく、現地側も加わった活動で資金を得たい。

そこで始まる写真集販売
まずは現地の人々が撮影した戦跡写真集をコミケで販売したい!
DSC_2964

※ブーゲンビルは長く続いた独立紛争のため日本との国交が希薄になっています。
 また、パプアニューギニアからの独立機運も高まっています。
 コミケを通じて国際交流が加速するとかいい話やね・・・(´;ω;`)


そんなこんなであっという間に初日講演終了
DSC_2966


ちなみに、講演中色々爆弾発言が爺様ズから出る。
爺様ズA「( ゚д゚)お、その島仕事で住んでたわ。〇〇元気?」
爺様ズB「( ・∀・)あ、俺も俺も!」
爺様ズも大概やった・・・


その他帰る爺様ズの小声
「ええ話聞かせてもうたな(´・ω・`)」
「せやな(´・ω・`)(´・ω・`)」
非常に満足してもらえた模様、、、良かった良かったε-(´∀`*)

加西 アルキメデスの大戦&怪鳥の島展 前半(展示物)

映画「アルキメデスの大戦」&怪鳥の島展

兵庫県加西市で開かれた講演会へ参加するため車で遠征

主催は以前よりPR協力している「うずらの飛行場未来プロジェクト」
共催も以前よりお邪魔している「筑波海軍航空隊記念館」

講師は筑波海軍航空隊記念館金沢館長、モデラー青柳氏、一式陸攻の坂井田氏

【初日1/18】

会場となる鶉野中町公民館
最近作られ真新しい建物。
駐車場もあり、飛行場跡地も近くにあるので駐車スペース豊富

DSC_2911

展示準備に勤しむ坂井田先生(さやぶー氏)
せっせとパネル製作を手伝う、開演1時間前からすでに人が着始めて焦る(;'∀')
DSC_2909



展示物紹介
①怪鳥の島展示
DSC_2912

DSC_2929

DSC_2928

坂井田氏秘蔵の一式陸攻無線機
かなりお客さんがくいついていた
DSC_2931

DSC_2930


②「アルキメデスの大戦」展示
DSC_2916

モデラー青柳氏と作中CGモデルの元ネタとなった大和模型
DSC_2919


③模型展示
空母天城
DSC_2924

空母伊吹
DSC_2925

解体中の隼鷹ジオラマ
DSC_2926

DSC_2927

US2 辛坊治〇救出ジオラマ
DSC_3020

宅間海軍航空隊基地ジオラマ(二式水戦)
香川の基地ということでビビビッとくる
(後で現地行く)
DSC_2982

④紫電改のマキ販売展示
DSC_2913

DSC_2914


うずらの遺産モニターツアー

兵庫県加西市に残る貴重な戦争遺跡 「鶉野飛行場跡地」

戦時中は局地戦闘機「紫電改」の試験飛行やパイロット養成のために運用された飛行場跡地です。

戦後70年を経た今も滑走路跡を中心とした戦争遺跡群がほぼ完全な姿を残しています。

現在、加西市ではこの飛行場跡を戦争遺跡として保全のための整備を行っています。

(その一環として「紫電改」1/1模型の展示が近く始まります。)

     01
                 紫電改1/1模型


この度、これら遺跡群のツーリズムへの活用の可能性を検証する目的でモニターツアーが実施されることとなりました。

我々「視覚文化利的協力研究会」は主催団体「NPO法人J-heritage」、共催団体「うずらの飛行場未来プロジェクト」の依頼を受け、以下の特別ゲストをモニターツアーにお招きすることとなりました。

 

特別ゲスト(順不同、敬称略)

 野上 武志(漫画家:紫電改のマキ他)

 鈴木 貴昭(アニメ脚本家、著作家)

 吉川 和篤(軍事研究家、イラストレーター、ミリタリー監修)

 斎木 伸生(国際政治評論家、戦史研究家、ミリタリー監修)

 二宮 茂幸(軍事研究家、ミリタリー監修)

 

貴重な戦争遺跡を専門家の方々と目にする、またとない機会です、是非ご参加ください。

 
うずらの遺産モニターツアー

■開 日:令和元年69日(日)

■開催場所:姫路市、加西市(鶉野飛行場跡地)

■主な見学先:旧紫電改格納庫、うずらの遺産(鶉野遺跡群)、紫電改1/1模型

■お申込み方法:主催「NPO法人J-heritage」までお問い合わせください。

 応募締切 65日正午

 定員になり次第受付終了となります。

 詳しくは以下のHPをご確認ください。

https://www.evensi.jp/加西市の戦争遺跡を巡るうずらの遺産モニターツアー/309050839

■参加費:大人(中学生以上)4,000円 小学生2,500

■その他:同日加西市主催の「備蓄倉庫・紫電改竣工披露式及び一般公開」が行われます。

 ツアー定員の際はこちらへのご参加もご検討ください。