視利研(視覚文化利的協力研究会)

視覚文化コンテンツと企業・団体のコラボについて研究する任意団体です。

掩体壕清掃活動2022

史跡 前浜四号掩体壕清掃活動について
 
【開催判断】令和4年3月26日時点
 令和4年5月22日 開催



清掃活動概要
高知空港南に残る史跡「前浜掩体壕郡」
掩体壕とは装備・人員を敵の攻撃から守る為の施設で、南国市前浜に残る掩体壕群は
太平洋戦争時に作られた特に航空機を守る為の施設でした。
高知海軍航空隊日章第一航空基地の施設として太平洋戦争中建設された前浜地区掩体壕群は
7基の掩体壕から構成され、現在ではその数から県内有数の戦争遺跡群となっています。

           前浜四号掩体壕
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なかでも今回清掃を行う四号掩体壕は大戦中飛来した旧日本海軍大型機(銀河、一式陸上攻撃機)
を格納するために使用された物で、国内最大級の大きさを誇る掩体壕です。
この大型掩体壕は全国でも数基しか残っていない貴重な戦争遺跡ですが、長く資材置き場として
利用されてきたことから内部は数十年分のゴミが溜まった状態となっています。

          一式陸上攻撃機
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                                                            写真提供:坂井田洋治氏


近年、県内外より見学のために多くの方がこの掩体壕を訪れています。
この貴重な史跡をより安全に、より良く見学してもらうため有志を募り
南国市教育委員会の協力のもと清掃活動を行う事となりましたことをお知らせいたします。

                              赤松貞明記念館準備会


清掃活動内容・ボランティア募集内容について

【実施日時】令和4年 5月22日(日)

【開催時間】8:30〜12:00(集合時間8:30)

【集合場所】南国市立前浜防災コミュニティセンター

      高知県南国市前浜1534-1

      地図検索ワード:「前浜公民館」
      駐車スペースが20台あります。お車はこちらにお止めください。 

【活動内容】木材ゴミの搬出

【募集条件】20歳以上の方

【参加方法】事前登録等は不要です、当日時間までに集合場所までお越しください。
      なお、中止延期等のお知らせは当HPでお知らせいたします。 
【服  装】ケガから身を守るため長そでの服、長ズボン、底の厚い靴の着用を
      可能な限りお願いいたします。

      また、着用熱中症対策、新型コロナ対策をお願いしております。

                       帽子、タオル、マスク等をご準備いただきますとともに、着用をお願いいたします。

      なお、ゴミ袋、軍手、飲物はこちらでご用意します

【  お願い  】「草刈り鎌」「ノコギリ」をお持ちの方は、ご持参いただけますと幸いです。

【協力団体】共催:南国市教育委員会
      協賛:ダイドー・タケナカベンディング(株)、模型ミュージアムsnap
         (株)タカチ測建、モデルショップヨシオカ
      協力:高知高専 岩﨑研究室
【集合場所略図】

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お問合せ先

 赤松貞明記念館準備会

    ☎︎070-9003-2751

    電話受付時間:17:00〜20:00

 (Email) sikakubunka@gmail.com

 (Twitter)@tosappo_gup

告知資料
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撃墜王 赤松貞明展  -よみがえる空-


企画展概要

赤松貞明は大戦期活躍した旧海軍戦闘機搭乗員です。
類稀な操縦技術や破天荒なエピソードを持つ撃墜王(エースパイロット)として広く知られる氏ですが、
戦後日本の空の復活を願い地元高知の空港民営化に心血を注いだ事はあまり知られていません。
当企画展はそんな時代のエピソードを通じ「平和な時代の撃墜王」を紹介することを目的としております。

  期  間:2022年6月25日()〜7月24日(
       定休日 祝日を除く水曜日
       観覧時間 10:30~19:00
  開催場所:モデルショップヨシオカ2階
       高知県高知市上町1-4-6  GoogleMap
       https://goo.gl/maps/JS1HroUWPMYg6WJ4A
  主  催:モデルショップヨシオカ
       赤松貞明記念館準備会(視利研)
  
   HP用ポスター  9230A380-9472-4114-9482-81FFA0F50D3A

 「モデルショップヨシオカと撃墜王」
  創業者 吉岡嗣貴氏は幼少期赤松貞明氏が操縦するパイパー・ペイサーに憧れ
  ラジコン飛行機を始め、日本人初のエアスポーツ世界チャンピオンとなられた方です。




開催イベント
1.パネル展示
 撃墜王赤松貞明の生涯をパネル展示でご紹介いたします。
 指定日には係の者が解説をいたします。

 展示期間:6月25日()〜7月24日()(水曜定休日)
 会  場:モデルショップヨシオカ2階


2.絵画『よみがえる空』除幕式
 「 もう一度あの零戦で、こんどは弾の飛んでこない大空を思う存分に飛んでみたい」
 生涯最後の取材にこう応えた氏は、その願いを叶えることなく旅立つことになります。
 この願いを叶えるため航空機画家 佐竹政夫先生にご依頼し、愛機零戦で平和となった
 高知の空を練習生時代に憧れたリンドバーグと飛ぶ氏を描いていただきました。
 企画展開催を記念し、この絵画を公開いたします。

 日時:6月25日() 11:00〜
 会場:モデルショップヨシオカ2階

           よみがえる空(表面)



3.記念講演『少年が見た撃墜王』
 赤松貞明が晩年まで経営した飲み屋「万亀」
 この店の常連であり、また幼少期より氏と交流があったモデルショップヨシオカ創業者
 「吉岡嗣貴」氏に戦後の撃墜王についてご講演いただきます。

 日時:7月3日()11:00〜12:00
 会場:モデルショップヨシオカ2階
 演者:モデルショップヨシオカ 吉岡嗣貴
 司会:赤松貞明記念館準備会  福井正洋

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           吉岡嗣貴氏                撃墜王も触れ、世界を取った機体 



4.研究発表『高知航空秘話 -双子機により残された空港- 』
 空港の民間化のため、航空会社を仲間達と立ち上げた赤松貞明は開業早々経営難という危機に陥ります。
 そんな彼等が導いた解決策とは?
 昭和20年代末、再び大空を目指した旧軍搭乗員達と挑戦を始めたエンジニア集団「本田技研工業」
 その不思議な縁について研究発表いたします。(本邦初の情報公開となります)

 日時:7月3日()13:00~14:00
 会場:モデルショップヨシオカ2階
 演者:赤松貞明記念館準備会     福井正洋
 協力:モデルショップヨシオカ 吉岡嗣貴

     南風号 不可     img035 - コピー
       赤松最後の愛機「南風号」          本田技研初の社用機


5.ポストカード『よみがえる空』プレゼント
 期間中 航空機プラモデルを購入された方に絵画『よみがえる空』ポストカードを1枚プレゼント。
  
 日  時:6月25日()〜7月24日()(水曜定休日)
 対象商品:航空機プラモデル
 ※枚数が無くなり次第終了となります。ご了承ください。
 ※購入回数毎に1枚のプレゼントとなります。

 
    AF82C692-64F0-44B0-A718-8A7FF7F771D0       よみがえる空(裏面)
           表面                           裏面


6.駐車場について
モデルショップヨシオカ1Fには駐車場が18台分あります。
なお有料となりますが、徒歩2分圏内に複数コインパーキングがございますので
満車の場合は有料となりますがこちらのご利用をご検討ください。

エコロパーク
https://goo.gl/maps/fRTXPTfVeBFmCsti7
徒歩2分 駐車台数5台

ザ・パーク枡形第1
https://goo.gl/maps/exVE5Wrjmanme1yTA
徒歩2分 駐車台数20台


注 記
・体温が37.5℃以上の方はご来場をお控えください。
・ご来場の際は、マスクの着用をお願いします。
・消毒液を配置しております。手指消毒にご協力ください。
・発熱がない場合でも、咳や倦怠感など体調に不安のある方は、ご来場をご遠慮いただきますよう
 お願いします。
・場内において大声等での会話はご遠慮ください。

 

加西市うずらの未来プロジェクト展示会

兵庫県加西市で戦跡運用を行うNPO法人うずらの未来プロジェクト
数年前にツアーのプロモーション協力を行ったこちらから展示のお誘いを受けたためお伺いする。


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12月25日~26日の展示ということで友人宅でオッサン二人でクリスマス会


明けて25日。展示はこちら
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記念館開設時に使用予定のパンフレットを拡大展示
今年行った掩体壕清掃活動についても展示を行う。
昨年おこなったプロモーション協力関係の展示が隣に(゜-゜)

中学生くらいの男の子2人が展示を見に来てくれた。
キッズ「赤松貞明だ!何十機もの敵機に突っ込んだりした撃墜王ですよね!」
ワイ「そうやでー」(お?wiki民か?)
キッズ「亡くなる前に平和な空を零戦で飛びたいって言ったんですよね?」
ワイ(何やこいつ...)
多分研究家のブログか月刊「丸」の特集コラムを見たのだろう。
割とガチの子でうれしかったので発言が書かれた原本資料を見せてあげた。
テンション上がった上がった。


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屋外には移動式記念館のデモ用スペースを用意。
高知の戦跡等のVR展示を屋外で行う。


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今回の講師は吉川先生イタリア軍機と日本軍機を比較した物作り解説。
翌日は高校生達の発表会に無茶ぶり引っ張り出されてた(ホッコリ)

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こちらVRでリンちゃんになる吉川先生


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こちらはG.50に乗る吉川先生 次はサジタリオ乗れるようにしときます。


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晩飯は焼肉をごちそうになりつつ今後の記念館の方針について色々アドバイスをいただく。
今回の旅は顎足代は出るわお土産ももらうわでお財布に優しい旅になりました。(゚∀゚)ゴチ!

赤松貞明氏の出身地について2(調査3日目)

前日に得た情報に基づき再び「御在所山」へ

3日目:御在所山
宿をチェックアウトし再び御在所山へ
初日と違い路面の水は引き走りやすい環境になっていた
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再び韮生山祇神社第一鳥居に到着
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鳥居の反対側を向くと直径3m程の盛り上がった小山が見える
これが赤松本家より聞いた土俵だった。
現代の自分たちが思う土俵に比べ非常に狭いという印象だった。

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土俵上から見た第一鳥居
数百年前の力士達も見た視点と思うと感慨深い


次は土俵の傍にあったとされる赤松家が住んでいた集落跡を探すことに
鳥居より数百メートル下った斜面が続く道沿いにポツリと平地が現れる。
ここが目的地の「大束 大久保」だった
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草木が茂り降り口が見つからなかったため遠目で確認
石垣や建物の基礎と思われる構造物が見える
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崖の途中にあり危険な立地だったため改めて装備を整えて調査しようと思う。

下山途中に情報を教えてくれた黒岩氏宅にお邪魔して調査結果の報告。
やはり写真の場所が「大久保」と確認が取れる。

現地へ行ってみた感想だが、やはり赤松氏一族は平家落人の家系だと感じた。
この土地、大束大久保はかなりの山奥で周辺に存在するのは平家を祭る神社のみという立地。
縁が無いとは考えにくい場所だった。
改めて調査内容を赤松本家に報告し確認したいと思う。

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帰りに名勝地「大荒の滝」を見物し帰宅する。
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赤松貞明氏の出身地について2(調査1~2日目)

赤松貞明氏の出身地について追加調査を行う。

赤松氏出身説について
赤松氏の出身地については前回の現地調査で「高知市北部」とのご親戚の証言で確認が取れた。
氏の建てた一族の墓(氏自らも埋葬されている)もこの出身地の近くに残されており、
この墓は元々一族の墓があった一族所有の土地にこれらを合祀するために建てられている。
この事も赤松氏の出身地が「高知市北部」である事を裏付けている。

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氏が昭和30年代に建てた墓

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合祀前の赤松氏先祖の墓跡(本年8月発見)


では現在wikiに書かれている出身地「香美郡赤岡町」は氏にとって無関係な土地なのか?(2021年9月21日現在)
wikiの引用元としている「日本海軍戦闘機隊2」(2011 秦郁彦、伊沢保穂)には「高知県」としか書かれておらず、「赤岡町」説の根拠は何処にもない。
しかしあるいは赤松氏一族の出自という可能性もあるのではないか?
そう考え1回目の調査に続き、一族の出自についての調査を今回行った。


赤松一族の出自について
赤松氏の出自について調べるため、前回の調査で知り合った氏の従妹筋の親族(赤松本家)にご協力いただいた。
赤松本家に残された証言によると赤松家は赤松貞明氏より数えて2代前(貞明氏の祖父)に現在の香美市物部町大栃(おおどち)周辺(大栃は聞き違いの可能性あり)より高知市に出てきたとされており、具体的には
「御在所山という山の8合目付近、神社前の土俵周辺の土地が赤松氏一族所縁の地」とのこと。
証言の通りの土地があるのか、現地調査を行うことにした。


調査1日目:御在所山
なお証言の御在所山を調べると所在地は「香美市物部町」ではなく「香美市香北町」であり、さっそく食い違いが生じている。
現地調査を行うと確かに御在所山には「韮生山祇神社」という神社が存在した。
先日購入したクロスカブに乗って現地調査を行う。
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今回の調査拠点「ライダーズイン奥物部」に到着、準備を整えた後出発
宿泊料は1泊税込み3300円、簡易ベットと空調は有料オプションだったの2日間共借りることに
各部屋シャワートイレ完備、景色も良く大変居心地が良い宿だった。
https://rinnok.com/

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屋外ステージから湖畔を見ながら食べるキャンプ飯は最高なんやな




1日目:御在所山
香美市香北町のこの山は古来霊山とされてきた山で、落ち延びてきた安徳帝を平家一門が守るために隠れ住んだという伝承が残る地域だった。
この山の山頂に立つ「韮生山祇神社」平清盛の弟、宰相平教盛を祭ったことから御宰相山⇒御在所山となったらしい。
https://goo.gl/maps/LHxJSR55JtdLJTXw9
https://www.attaka.or.jp/kanko/dtl.php?ID=650

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橋を渡り

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前日の台風で冠水した道を抜け


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神社第一鳥居到着

韮生山祇神社第一鳥居にバイクを止め、ここからは徒歩
直線距離500mというところなのでまぁ何とかなるやろの精神で登り始める
...甘かった。登れど登れど山頂は見えず40分掛けてようやく半分という有様
周辺からは獣臭がし始め時刻は16時。ここに来ることは宿にも告げていないため身の危険を感じここで撤収
目印の土俵はおろか神社本殿にすら行きつけず...

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山のぬしガエルに挨拶して帰る

鳥居に戻った後、周辺の集落を探すも人家も無し、泣く泣く下山
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地域住民の方々より協力を得る
下山後このまま帰るわけにもいかないのでライダーズインのマスターにご相談。
地域住民に顔の広い方がおられるとのことで情報収集に協力いただけることに。
夕食後、宿を抜けて協力いただいた方のお店にご挨拶に向かう。

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人を介して御在所山周辺の観光案内や整備をされている顔役の方をご紹介いただけることになる。
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活動内容と赤松氏についてご説明



2日目:香北町に戻り情報聞き取り
お昼頃香北町に戻り情報をお持ちの方「黒岩世履」氏にお話を伺いに向かう。
黒岩氏は御在所山麓の梅久保地区在住で御在所山周辺で地域おこし・イベント等を企画されている方だった。
https://www.city.kami.lg.jp/uploaded/attachment/15288.pdf

赤松貞明という人物の紹介、一族由来の神社周辺に存在した土俵について尋ねたところ
・土俵は第一鳥居前にあった。
・土俵は神前相撲をするための場所だった
・戦前は香北町はおろか県の東端室戸からも力士が来ていた
・土俵周辺に存在した集落は「大束大久保(おおつかおおくぼ)」という場所だけだが現在は廃墟

なんと昨日のスタート位置の鳥居がゴールだった。
さらには知りたかった赤松一族が住んでいたと思われる集落跡の位置まで教えていただく。
「大久保」は元々は「王公方」と書かれていた土地だったらしく、神社に祭られている平教盛公との繋がりを思わせる土地だった。
神社鳥居よりわずか200m程の位置ということ、平家を祭る地の目の前ということで平家と縁が深い集落とみて間違いが無いと感じた。
赤松本家の方は地名を「大栃(おおどち)」と言われていたが「大久保(おおくぼ)」の聞き違いの可能性も出てきた。

3日目に再度韮生山祇神社の土俵周辺を探索することとなる。